スマホやパソコンで毎日使っているインターネット。
でも「どうやって世界中とつながっているの?」と聞かれると、うまく説明できない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、あなたの端末がインターネットとどうつながっているのか、その仕組みをやさしく解説します。
ざっくりイメージがつかめる内容なので、「ネットって難しそう…」と思っている方にもおすすめです。
読めばきっと、インターネットがぐっと身近に感じられるようになりますよ!
インターネットのつながり方を図解で理解しよう
インターネットとは、スマホやパソコンが「世界中の情報」にアクセスするための巨大なネットワークです。
ただし、その通信は一足飛びに届くわけではなく、いくつもの中継地点を経由しています。
たとえば、スマホでYouTubeを見るときの流れはこうです:
スマホ → 家のルーター → プロバイダ → YouTubeのサーバー
この仕組みを「道路」と「手紙」にたとえるとわかりやすいでしょう。
スマホで送るデータは手紙のようなもので、家のポスト(ルーター)から出て、郵便局(プロバイダ)を通じて、宛先の住所(サーバー)に届けられます。
返信も同じルートを逆に通って戻ってきます。
📷 図1:スマホからインターネットへの接続イメージ

IPアドレスとは?インターネット上の“住所”
インターネット上では、すべての機器が「IPアドレス」という番号を持っています。
これは、通信相手を特定するための“住所”のようなものです。
たとえば、あなたのスマホにも、YouTubeのサーバーにも、それぞれIPアドレスがあります。
どこからどこへ通信するかを明確にするために必要です。
家庭内では「192.168.○○.○○」のようなプライベートIPアドレスが使われます。
そして、インターネットに出るときには、ルーターがグローバルIPアドレスに変換してくれます。
これは、家族のあだ名(LAN内のIP)を、郵便を出すときだけ正式な住所(グローバルIP)に変えるようなイメージです。
この変換に使われる仕組みがNAT(Network Address Translation)です。
ルーターがプライベートIPとグローバルIPを切り替え、通信をスムーズに行えるようにしています。
🔍 用語補足:
- IPアドレス:通信相手を特定するための番号(住所のようなもの)
- プライベートIP:家庭内専用のIPアドレス
- グローバルIP:世界で一意のIPアドレス
- NAT:プライベートIPとグローバルIPを変換する仕組み
DNSとは?名前から住所を調べる仕組み
私たちはWebサイトにアクセスするとき、「www.google.com」のようなドメイン名を使いますが、実際に通信しているのはIPアドレスです。
そこで活躍するのがDNS(Domain Name System)。
DNSは、ドメイン名から対応するIPアドレスを調べてくれる、インターネットの電話帳のような役割を果たします。
たとえば「www.example.com」と入力すると、DNSが「これは93.184.216.34だよ」と教えてくれます。
DNSがなければ、毎回数字のIPアドレスを打たないといけません。
DNSは、Webサイトに“名札”をつけてくれる便利な仕組みなのです。
📷 図2:DNSのしくみ(ドメイン名→IPアドレスへの変換イメージ)

プロバイダ(ISP)とは?ネットの入口を支える存在
プロバイダ(ISP:Internet Service Provider)は、あなたの家とインターネットをつなぐ重要な役割を担っています。
家にWi-Fiルーターがあっても、それだけではインターネットにはつながりません。
プロバイダと契約し、「インターネットの通り道」につないでもらう必要があります。
プロバイダは、あなたの通信をインターネットに送り出し、外からのデータをあなたの家に届ける中継点。
まさに、ネットの出入口にいる「門番」のような存在です。
※ 光回線を使っている場合、ルーターの手前に「ONU(光回線終端装置)」という機器が設置されていることが多く、これは回線信号をデジタルに変換する役割を持っています。
日本の主なプロバイダ例:OCN、So-net、BIGLOBE、auひかり
まとめ|インターネットの流れが見えてきた
ここまで、スマホがインターネットにつながる仕組みを、以下の要素を通じて見てきました:
- インターネットの接続ルート(スマホ→ルーター→プロバイダ)
- IPアドレスという“住所”
- ドメイン名をIPに変換するDNS
- インターネットと家をつなぐプロバイダの役割
全体の流れをつかむことで、通信トラブルの原因を考えるヒントにもなります。
次は「Wi-Fiの仕組み」や「ルーターの働き」について学ぶと、ネットワークの理解がより深まります。少しずつ知識を増やして、デジタルに強いエンジニアを目指しましょう!
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